チンチラ

チンチラ

CHINCHILLA

    チンチラについて

    分類

    ネズミ目チンチラ科チンチラ属に分類されます。

    生態

    南米大陸のアンデス山脈地帯西側の標高4500mの傾斜にある岩場に生息します。寒冷な乾燥地帯で、降雨量も少ない地域になります。12~100頭の集団を作る群居性で2~5家族が岩の割れ目や穴に棲みます。夜行性ですが日中も活動することができます。

    食性

    野生化では草の葉や茎、根、樹皮、サボテン、コケなどの植物を食べ、雪解け水や岩場に結露した水滴を飲みます。飼育下では完全草食動物のため牧草を中心にチンチラ用ペレットや野菜などを与えます。

    寿命

    約10年と言われていますが、飼育下では17~20年との報告もあります。

    品種

    ノーマルやベージュ、アルビノなど多数のカラーバリエーションがあります。

    習性

    警戒心は強いですが好奇心旺盛で活動的な面も持ち、意思表示も明確です。
    聴覚が発達しているため音に敏感です。

    体の特徴

    耳介と尻尾が大きく、四肢が細く長いです。細いしなやかな被毛に覆われており寒冷に耐えることができます。皮膚の乾燥を防ぐため皮脂が分泌されますが、このため被毛が絡まないよう砂浴びが必要になります。
    前歯と奥歯は常生歯で、歯の摩耗により調整します。

    環境

    チンチラは高温・高湿度の環境では高体温になりやすいため理想環境温度は10~20℃で、21℃以上になると不快感を示し、32℃以上で死亡すると報告されています。
    このため夏場、エアコンなどによる温度管理がとても重要です。