分類

カンガルー目フクロモモンガ科に属する有袋類です。

生態

熱帯雨林に生息し、樹洞を巣穴として生活する夜行性で、6~7頭以下の群れで過ごします(オス1頭と複数のメス)。木々を滑空しながら移動して餌を探し、地面に降り立つことは稀です。

食性

雑食性でアカシアやユーカリの樹液、果汁、花粉や花蜜、昆虫など食べます。
大きな切歯(前歯)で樹皮をはがして樹液を舐めとり、花蜜を吸い取ります。
飼育下ではフクロモモンガ用ペレットを中心に果物や野菜、煮干しやチーズ、昆虫などを与えます。

寿命

5~7年と言われていますが、飼育下では12~15年との報告もあります。

品種

スタンダードグレーが多いですが、リューシスティックなど様々なカラーバリエーションがあります。

習性

縄張り意識が強くオスはグループ内の固体や縄張りに、唾液や終戦分泌物をつけ臭い付けします。警戒心が強く、小さいころから接触してコミュニケーションをとると慣れやすくなります。

体の特徴

フクロモモンガ

大きな目と耳、平たい尾が特徴です。前肢の第5肢から足根関節にかけて皮膚襞(被膜)があり、被膜を進展させて滑空し、平たい尾で舵をとります。頭頂部や胸部にある臭腺が目立ち、脱毛と間違われやすいです。メスにはお腹に育仔嚢があり、未熟な状態で生まれた赤ちゃんは育仔嚢で育ちます。
後肢の第2,3肢は根元が融合し合趾と呼ばれます。また、肛門、尿道、生殖孔が近隣に開口するため総排泄孔といわれます。

環境

理想環境温度は24~27℃と高く、21℃以下にすると休眠することがあります。
休眠は体温を約15℃くらいに下げ、代謝・活動・採食量も低下させます。